新教科『おおたの未来づくり』が育む、ものづくりのチカラ

大田区では、2025年度から全ての区立小学校で新しい教科「おおたの未来づくり」が導入されます。この教科は「ものづくり」と「地域創生」という二つの大きなテーマに基づいて授業が展開され、地域社会との連携を通じた実践的な活動が重視されます。

すでに一部の小学校では導入が始まっており、志茂田小学校では、児童が給食の人気メニュー「たこぺったん」を全国に広めるため、イトーヨーカドー大森店と連携して商品開発や広報活動を行いました。子どもたちは、地域の多様な人々と現場で活動しながら、実践的な知識やスキルを身につけるとともに、地域社会への理解を深めていくことが期待されています。

「おおたの未来づくり」の特徴は、児童が自ら課題を設定する「総合的な学習の時間」と異なり、企業や地域からの依頼や相談を基に課題が設定される点です。子どもたちは、自分の興味関心よりも「相手の立場」を重視し、社会的な課題に取り組むことになります。そして、完成した成果物を外部の方々に見てもらい、評価をしてもらうことをゴールとしています。

大田区は「ものづくりの町」としての歴史を持っており、その強みを活かした教科の導入は、地域の特色を反映した素晴らしい取り組みです。この町で実践的な学びを通じて、新たな時代の担い手が育っていくのは嬉しい限りですね。