我が社の飛騨工場のある飛騨市には東大宇宙線研究所があり、16万光年も離れた星雲から降り注ぐニュートリノの研究で宇宙が何でできているかを調べています。JAXAの「はやぶさ2」は地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」から太古の水成分を発見し、生命に欠かせない水の起源の解明により小惑星が地球に衝突し、水や有機物がもたらされたという研究を進めています。
一方、地球の深海では生命の誕生は熱水噴出孔で生まれた可能性があるとして、熱水噴出孔が作るエネルギー源の発電を究明し、生体が生まれた道筋が見えてきたと発表しています。約40億年前に地球で生命はどのように誕生したのか、宇宙と地球の研究で決着がつくかもしれません。この二つの研究は古代エジプトのツタンカーメン王の墓に描かれた蛇が口で自分の尾を飲み込む「ウロボロスの蛇」の無限、永遠、不滅の象徴の理論を思い出させてくれます。生命誕生のロマンですね。
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