AI(人工知能)が広がりIot(モノのインターネット)化が急速に進んでいます。
そんな世の中で、あえて“たよりないロボット”をつくる技術者が話題になっています。
豊橋技術科学大学の岡田教授で、人と機械が交感できる“弱いロボット”を世に出してい
ます。
その理由は、あえて弱点や限界をさらすことで接する人の助力を引き出すことができるか
ら“人の情動に訴えかける弱さが新しい力を生み出せる”と説いておられます。
昔話ロボットは、たどたどしい話しぶりに子供たちが助け舟を出すそうです。たよりない
ロボットはかえって人間を勇気づけ、心のなかから人間の力や能力を引き出し、エデュケ
ーション「内から引き出す」という教育本来の働きをしてくれるように思えます。
産業用ロボットでは、そうもいかないでしょうが接する人の力を引き出すロボットには、
効率優先が求められる技術にない斬新な発想と多様性を示唆しているように思われます。
アーカイブ