考古学で活躍するロボット

琵琶湖の底、水深60mに眠る「葛籠尾崎(つづらおさき)湖底遺跡」の調査がロボットを使って立命館大学びわこ、くさつキャンパスで進められています。ダイバーが水流が強い深い湖底で調査するのは危険で、低価格で水深100mまで観察でき、考古学者が一人で操縦できる小型軽量ロボットの開発が進んでいます。

なぜこんな深い場所に約1万年前から11世紀までの土器があるのか、なぞの多い遺跡です。

誰がこんな深い所に土器を捨てたのか、それとも儀式だったのか、船が転覆したのか、地震で集落が沈んだのかと謎はつきません。

今や考古学には科学技術は欠かせませんが、この湖底遺跡の調査では考古学を中心にロボット工学や文学部、自然科学、芸術学科も加わって、人間はどう生きてきたのか、土器についた小さな種の成分や植物学と幅広い課題から共同研究が進められています。人間の歴史の解明に文系と理系が連携する時代、当社もこんな技術開発に挑戦していきます。