「かかりつけ医」とロボットの交流

英国の「かかりつけ総合診療医」は、患者の心身の不調だけでなく様々な悩みに対応します。例えば身寄りのない高齢の患者が唯一の楽しみである“テレビが壊れた”と訴えて来たときテレビの故障は本人にとって一大事ですから医師はすぐに往診し、診療と合せテレビの修理業者を手配し患者の悩みを解消します。

1999年世界初の癒しのイヌ型ロボット「アイボ」を発売したソニーは、2006年に家庭用ロボットから撤退しましたが新たにハードとサービスを組み合わせたロボットに進出します。

高齢者の話し相手や癒し、赤ちゃんをあやすロボットが活躍していますが、仲間と楽しくおしゃべりするだけで薬を飲まなくても痛みが消える例もあり、英国ではこうした効果を「社会的処方」と称して活用しています。

治療をしながら高齢者の健康自立を支えるソーシャル技術に挑戦してまいります。