筆記用ペンのミニ歴史

充填技術は我が社の専門技術の一つで、化粧品や食品、筆記具など様々な分野を手がけています。油性ボールペンは71年前の1943年、ハンガリーでラディスチオ・ピロによって開発され世界に広がりました。その後、水性やゲルインキボールペンなどが日本で開発・発売されています。古代の筆記用具は、アシの茎を使ったのが最初で、古代エジプトではペルシヤの沼地に成育したアシを3月に刈り、6か月間程ねかせて美しい光沢や黄色や黒色のまじった、あでやかな色を出す最高のペンを作ったそうです。アシの次には鳥の羽を使った羽根ペンが登場し、鷲鳥や白鳥、梟や孔雀、ペリカンなどの羽が使われています。その後ペンは金属に変わり、鋼や真鍮、金などが使われ、ペン先には耐久性のあるイリジウムやオスミニウムが使われた”万年筆”が誕生します。

一本のペンにも発展の歴史と進歩、そして技術の宇宙が詰まっているのが見えてきます。